JA共済連の現状2017デジタルブック
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共済引受リスク管理リスク管理の取り組み 共済引受リスクとは、経済情勢や共済事故の発生率などが、共済掛金率設定時の予測に反して変動することなどによって損失を被るリスクのことです。 JA共済連では、すべての共済契約について、統計的な手法による共済引受リスク量を計測し、経営体力を踏まえたリスク量の上限を設定した管理を行っています。 さらに、共済仕組み、共済引受、共済推進、共済契約準備金の積み立て、自己資本状況、出再保険状況など、さまざまな面からリスクを把握し、関連部門が連携して管理を行う体制をとっています。 また、共済引受リスクの管理は資産運用リスクの管理と密接な関係があることを踏まえ、責任準備金(負債)と責任準備金対応債券(資産)のデュレーションが一定の幅のなかで一致しているかなど資産運用リスク管理部門と連携しながら管理を行っています。 デュレーションとは、資産や負債をキャッシュフロー面で見た平均の回収(満期)期間(年)を示す指標です。 また、この指標は金利の変化に対する資産・負債の価格弾力性という金利感応度の意味合いもあわせ持っています。デュレーション資産運用リスク管理 資産運用リスクとは、保有する運用資産の価値が変動することなどによって損失を被るリスクのことで、市場リスク・信用リスク・不動産運用リスクに分類されます。 JA共済連では、すべての運用資産について、統計的な手法による資産運用リスク量を計測し、経営体力を踏まえたリスク量の上限を設定した管理を行っています。 また、共済契約の万全な履行を確保するため、長期にわたる収益の安定化・向上を図るとともに、過度なリスク負担の抑制に努めています。■ 市場リスク 市場リスクとは、金利・株価・為替などの市場価格の変動によって運用資産の価値が変動し、損失を被るリスクのことです。 JA共済連では、市場リスク管理として、想定以上の損失の発生を未然に防止するために、評価損益の一元的な管理や限度枠の設定等を行うとともに、市場VaRを用いて運用資産のリスク量を計測し、許容範囲内に収まるように適切な管理を行っています。 また、過去の相場動向などに基づき市場環境が大幅に悪化した場合を想定したストレス・テストを実施し、運用資産への影響について検証するとともに、負債特性を考慮したリスク管理を行っています。 市場VaRとは、保有する有価証券などのポートフォリオについて、市場環境の変動により、今後発生する可能性のある最大損失額を計測したものです。市場VaR(市場バリュー・アット・リスク)■ 信用リスク 信用リスクとは、貸付金や社債などについて、信用供与先の財務状況の悪化などによって運用資産の価値が減少・消失し、損失を被るリスクのことです。 JA共済連では、信用リスク管理として、貸付先の信用度に応じて信用格付を付与するとともに、案件ごとに厳正な審査を実施しています。 また、特定の企業または企業グループに与信が集中することの回避を目的とした与信限度額の設定などによる管理を行っています。 さらに、信用VaRを用いて運用資産のリスク量を計測し、許容範囲内に収まるように適切な管理を行っています。 信用VaRとは、保有する貸付金や社債などのポートフォリオについて、信用状況の悪化などにより、今後発生する可能性のある最大損失額を計測したものです。信用VaR(信用バリュー・アット・リスク)34

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