国内外の協同組合と連携した取り組み

Ⅰ. はじめに

協同組合とは、経済的・社会的・文化的に人々が共通して必要とするものや願いを満たすため、自主的に結びついた団体です。JA共済連はこうした協同組合や共済の価値・役割などを広く伝えるとともに、国内外の協同組合間の連携により、新たな価値を生み出し、協同組合運動を促進する取り組みに参画しています。

Ⅱ. 国内の協同組合との連携

JA共済連は、日本協同組合連携機構(JCA)の会員団体として国内のさまざまな業種の協同組合と連携を図り、協同組合運動を促進する取り組みに参画しています。
「協同組合はすべての人によりよい未来を築きます」をテーマに開催された第102回国際協同組合デー記念中央集会(令和6年7月)では、協同組合の定義等を定める「協同組合のアイデンティティ声明」をめぐる議論や、行政等と協業する協同組合の取組事例を学ぶとともに、その後のグループ交流を通じて参加者それぞれが感じた学びを共有しました。
また、JCAでは、地域の課題解決や自然災害等による被災地を支援する活動のほか、協同組合に関する教育の機会の拡大や協同組合の認知度向上を図る活動に取り組んでおり、JA共済連でもこれらの取り組みに積極的に参画しています。

第101回国際協同組合デー記念中央集会ポスター
((一社)日本協同組合連携機構(JCA)ウェブサイトより)

Ⅲ. 世界の協同組合との連携

JA共済連は、世界のさまざまな協同組合とも連携して、協同組合運動の振興に取り組んでいます。
協同組合の国際機関である国際協同組合同盟(ICA)、およびその共済・保険部門である国際協同組合保険連合(ICMIF)の会員として総会や各種委員会を通じて活動に参画する一方、ICMIFの地域協会であるICMIF アジア・オセアニア協会(AOA)ではJA共済連の代表理事理事長が会長を務めるなど、協同組合国際機関で中心的な役割を果たしています。
これらの協同組合国際機関では、加盟各国の会員が連携して、貧富の格差拡大や気候変動といった世界共通のさまざまな課題の解消に向けた活動を展開しています。また、共済・保険分野においては、国連等と連携したSDGsの推進、プロテクションギャップの解消、自然災害の防災などの予防活動について、業界全体への普及活動に取り組んでいます。
こうした取り組みに対して、JA共済連は、これらの国際機関が展開するさまざまなプロジェクトへ参画し、支援しています。

ICMIF隔年大会2024(ブエノスアイレス)に
登壇する高橋専務

Ⅳ. JA共済連が協同する主な協同組合機構

ICA国際協同組合同盟 ICMIF国際協同組合保険連合 AOAアジア・オセアニア協会 JCA日本協同組合連携機構
ICA国際協同組合同盟 ICMIF国際協同組合保険連合 AOAアジア・オセアニア協会 JCA日本協同組合連携機構
※2024年3月現在