国内外の協同組合と連携した取り組み

Ⅰ. はじめに

協同組合とは、経済的・社会的・文化的に人々が共通して必要とするものや願いを満たすため、自主的に結びついた団体です。JA共済連はこうした協同組合や共済の価値・役割などを広く伝えるとともに、国内外の協同組合間の連携により、新たな価値を生み出し、協同組合運動を促進する取り組みに参画しています。

Ⅱ. 国内外の協同組合と連携した取り組み

JA共済連は、協同の理念に共感する人びとや国内外の協同組合・団体と連携した社会課題解決に資する取り組みを進めています。
令和7年は、国連により「2025国際協同組合年」(IYC2025:International Year of Cooperatives 2025)と定められました。
IYC2025のテーマ「協同組合はよりよい世界を築きます」のもと、持続可能で活力ある地域社会に資することを目指し、活動に取り組んでいます。

2025 国際協同組合年 協同組合はよりよい世界を築きます

(1) 国内の協同組合との連携

JA共済連は、日本協同組合連携機構(JCA)の会員団体として、また、IYC2025のもと発足したIYC2025全国実行委員として、国内のさまざまな業種の協同組合と連携を図り、協同組合運動を促進する取り組みに参画しています。
7月の国際協同組合デーには、協同組合の理念や社会的役割について広く発信することを目的として「協同組合フェスティバル」が開催されました。JA共済連は、IYC2025全国実行委員として、この企画・運営に参加するとともに、「助けられた経験が、助ける勇気を強くする。」というコンセプトのもと、ステージ登壇やブース出展などを通じて、「助け合い」のやさしい連鎖がより良い社会をつくっているということをお届けしました。

協同組合フェスティバル 2025年7月5日 東京国際フォーラム/ホールE2

(2) 海外の協同組合との連携

JA共済連は、世界のさまざまな協同組合とも連携して、協同組合運動の振興に取り組んでいます。
協同組合の国際機関である国際協同組合同盟(ICA)、およびその共済・保険部門である国際協同組合保険連合(ICMIF)の会員として総会や各種委員会を通じて活動に参画する一方、ICMIFの地域協会であるICMIF アジア・オセアニア協会(AOA)ではJA共済連の代表理事理事長が会長を務めるなど、協同組合国際機関で中心的な役割を果たしています。
これらの協同組合国際機関では、加盟各国の会員が連携して、貧富の格差拡大や気候変動といった世界共通のさまざまな課題の解消に向けた活動を展開しています。また、共済・保険分野においては、国連等と連携したSDGsの推進、プロテクションギャップの解消、自然災害の防災などの予防活動について、業界全体への普及活動に取り組んでいます。
こうした取り組みに対して、JA共済連は、これらの国際機関が展開するさまざまなプロジェクトへ参画し、支援しています。

ICMIF隔年大会2024(ブエノスアイレス)に
登壇する高橋専務

Ⅲ. JA共済連が協同する主な協同組合機構

ICA国際協同組合同盟 ICMIF国際協同組合保険連合 AOAアジア・オセアニア協会 JCA日本協同組合連携機構
ICA国際協同組合同盟 ICMIF国際協同組合保険連合 AOAアジア・オセアニア協会 JCA日本協同組合連携機構
※2025年3月現在